Design Rationale — Two Demos

同じ土台から、真逆の"効かせ方"へ。
解体業と税理士、2つのデザイン設計解説。

構成・コピー・導線は元サイトのまま、見た目とデザイン判断だけで「綺麗」より「効く」を狙いました。各パートを「なぜそう設計したか」で解説します。

00

2つのデモ

それぞれ単体で動きます。スマホでも確認してください(1stビューの視線誘導とCTA動線が肝です)。

01

設計の前提 — 「均等に綺麗」の逆を行く

AIが作るサイトは"全要素を均等に綺麗"にしがちで、それが「開発会社っぽさ」「テンプレ感」の正体です。今回は意図的に主従・コントラスト・密度差をつけ、業種の"格"と視線誘導を優先しました。

Principle 01

主従をつける

全部を同じ重さにしない。主役(CTA・主力サービス・数字)に視線が集中するよう、他を意図的に引く。

Principle 02

業種で言語を変える

配色・書体・余白・モーション・写真トーンを、業種の"効かせ方"に合わせて丸ごと切り替える。

Principle 03

装飾でなく誘導

モーションも余白も「視線を運ぶ」「上質に見せる」目的だけに使い、飾りのための演出はしない。

02

解体版 — 力 / 速 / 行動

「写真を送れば最短即日見積もり」が主CTA。迷わず行動させるため、視線を最短距離でLINEボタンへ運ぶ設計。

パートどう設計したか・なぜ
1stビュー現場写真を左から黒く沈める斜めグラデで、視線をコピー→数字→緑のLINEボタンの順に一直線に落とす(Z型)。「傷を直す。」だけアンバーで掴む。
配色チャコール×アンバー×生成り白の3色厳格運用。SaaSブルー/均等カラフルを排除=開発会社っぽさを断つ。純黒でなく鉄・土の暖色寄りチャコールで安っぽさを回避。
タイポ見出し900+数字Bebas Neueでジャンプ率約7倍。「20,000件」の説得力を最大化。
写真全画像にトーン統一フィルタ(コントラスト強・彩度−28・暗め)。バラバラな素材を"現場の格"に揃え、開発会社っぽさを消す。
角・余白角丸を捨て武骨に。ヒーロー直後は詰めて連続感、施工事例は広げて見せ場=余白に緩急
サービス主力リペアだけ1.4倍幅+MAINバッジ。3つを均等にしない=「全部同じ重さ」の逆。
施工事例先頭にドラッグできるBefore/Afterスライダーで証拠を体感→下に密グリッドで物量。施工面積・工期を数値開示し信頼を具体化。
モーションLINEボタンのパルスは1st CTAのみ2回までに制限(広告LP臭を回避)、数値カウントアップ、スライダー自動ガイド。すべてCV・視線誘導が目的。
カードふわっと浮かせず線と密度で見せる(実績台帳寄り)。工事会社でカードが浮くと開発会社テンプレ感が出るため。
03

税理士版 — 信頼 / 静 / 対話

「信頼が命」の業種。煽らず、じっくり相談へ導く。解体版の全要素を意図的に反転させています。

パートどう設計したか・なぜ
書体見出しを明朝(Noto Serif JP)に。ゴシック900の力強さと真逆の、知性・誠実・伝統を出す。
配色白基調×濃紺×控えめゴールド。冷静に任せられる信頼感。チャコール×アンバーの武骨さと対極。
1stビュー明るい対話写真+濃紺グラデ。CTA上に信頼の3点証明(初回30分無料/オンライン可/駅徒歩5分)を置き、静かでも相談する理由を明示。
余白たっぷり取り静謐に。ただしセクションごとに変化をつけ、フェードは軽く速くしてテンプレ感を回避。
料金解体版は「料金非掲載」が信頼につながる業種だが、税理士は明朗な料金提示こそ信頼。ここが最も対照的。「人気No.1」でなく「標準プラン」と士業の品位で。
FAQ・代表不安を先回りで消すFAQ、代表の顔(縦長3:4で人物が映える比率)。信頼業は「誰が見るか」を見せる。
CTA解体版の「写真1枚送れ」(即行動)に対し、「まず話を聞かせてください」(対話へ)。ヘッダーCTAは塗って導線が埋もれないよう強調。
04

効かせ方の振り分け(一覧)

同じチームが、業種で"デザイン言語そのもの"を切り替えています。

解体版(力・速・行動)税理士版(信頼・静・対話)
書体ゴシック900(力)明朝(知性・誠実)
配色チャコール×アンバー白基調×濃紺×金
余白密度コントラスト・武骨たっぷり・静謐
写真トーン暗め・高コントラスト・現場明るい・誠実・人物
数字Bebasで巨大に強調明朝で控えめに
料金非掲載が信頼明朗提示が信頼
モーションパルス・カウントアップ静かなフェードのみ
CTA「写真1枚送れ」即行動「話を聞かせて」対話へ
05

制作プロセス — 一発出しでなく、批評で磨く

「人間のプロの判断」は、一度で綺麗に出すことではなく、批評眼で殴って直すループにあります。今回も役割を分け、別の監査役とCodexで多重チェックしました。

1

リファレンス分析

建設・解体業の一流サイトのDNA(配色・タイポ・写真トーン・視線誘導)を抽出

調査
2

アートディレクション+実装

抽出DNAから「効かせ方」を定義し、コピー・構成を変えずデザインを構築

設計
3

"らしさ"監査(差し戻し)

作り手と別の監査役が9項目で採点 → スライダーの実装バグ・絵文字ルール違反を発見し差し戻し

批評
4

改善 → 再監査で合格

指摘7点を改善。スコアが上がり合格

改善
5

Codexによる客観レビュー → 再改善

CTA動線・モーション過多・余白均一などを指摘 → CSS/構造で反映

外部眼
"らしさ"監査スコア1317/ 18(改善後・合格)